ひと
小野寺史宣 著
2019本屋大賞2位 なんともほっとしたあらすじでした。最後の終わり方でウルッと来ました。
なんだか現代の若い人の環境が見えました。
重松清さんの小説に似てるかな?
おすすめ度
⭐️⭐️⭐️
あらすじ
母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、
交通事故死した調理師だった父。
女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の僕を
東京の私大に進ませてくれた母。
──その母が急死した。
柏木聖輔かしわぎせいすけは二十歳の秋、たった一人になった。
全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、
大学は中退。
仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続いた。
そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた
商店街の惣菜そうざい屋で、買おうとしていた最後に残った
五十円のコロッケを見知らぬお婆ばあさんに譲ゆずった。
それが運命を変えるとも知らずに……。
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