先日から続く激闘——宿敵「龍のヒゲ」との第三ラウンド。
2日間のインターバルを経て、再び戦場に戻ると、ヤツはまるで何事もなかったかのようにブロックにへばりついている。ぐらついていたはずの根は、まるで鋼のように再生し、びくともしない。
しかし、ゴングは鳴った!
まずは「水攻め」だ。たっぷりと水を浴びせ、ヤツの抵抗力を削ぐ。
次に繰り出すのは切り札、「ナイフタイプの移植ゴテ」——必殺の刺突攻撃を何度も叩き込む!執拗に、無慈悲に、根とブロックの間をえぐるように突き剥がしていく。
だが、龍のヒゲも簡単には屈しない。こちらが力を込めれば込めるほど、ヤツは地中深くへとしがみつく。ならば、こちらも戦術を変えるしかない。少しずつ捻りながら、じわじわと引っ張る……!
「まだダメか?」そう思ったその瞬間——
ヤツはわずかに揺れた。
さらに力を込めると、その揺れが大きくなる。
そして——ついに、決着の時が訪れた。
ズボッ!!
長きにわたる攻防の末、龍のヒゲは一気に引き抜かれた。
勝負あり!!
戦いの後、勝者である私は、敗者を慈しむことにした。
龍のヒゲは植木鉢へと移植され、これからは観葉植物として新たな人生を歩むのだ。
戦いが終われば、そこには愛情が生まれる。
さあ、これからは仲良くしようじゃないか。

0 件のコメント:
コメントを投稿