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2019年10月1日火曜日

やわらかな生命

福岡伸一 先生にちょっとはまってます。これで3冊連続です。後1冊くらい読んでみようと思います。 以前のブログに投稿した命のたびに通ずるものがあり、興味深く読んでます。 身体の原子や分子は常に入れ替わります、1年もすればほとんどの細胞は入れ代わります、しかし記憶や意識はどこに保管されるのでしょう。 人は他の生物を見て瞬時に生物か否かを判別することが出来ます、しかし何をもって判別できるのでしょう、わからないことばかりです。 おすすめ度 ⭐️⭐️⭐️ つよく、しなやかで、やわらかい生命のありようを語ろう――。 人気生物学者の思索を集めた最新エッセイ集が登場です。 生命は細かいパーツにわけていけば、機械のようなものなのか。 いや、生命を構成するパーツには重複性があり、可変性がある。余剰があり、融通無碍で、遊びがある。生命の特性は、その自由度、すなわち「やわらかさ」にあるのだ――。 硬軟自在、ときに美しく、ときに軽妙な筆はますます冴えわたります。 学びとは何か。記憶とは何か。芸術とは何か。 まさにアートとサイエンスをつなぐがごとく、一見多様なテーマが次第に生命の自由さという大きな主題に集まってゆき、気づけば読者を深い思索へといざなってゆくでしょう。 健康診断の「糖尿気味」の意味、夢の長寿薬の正体、肥満の仕組みなどの日常的な話題に意外な光を当てる。そういえば電波って何? GPSってどうやって働くの? 充電池ってどうやって電気をためるの? 身の回りに存在する科学をあらためて解き明かし、光より速いニュートリノ、金環食などの科学のニュースも、誰よりもわかりやすく読み解きます。中でも山中教授のiPS細胞とノーベル賞受賞の話題の解説は、福岡ハカセ自身の研究分野が近いこともあって、出色の明快さです。 深く、色鮮やかな光彩に満ち満ちた、やわらかな生命の「動的平衡」の世界を、身構えることなく楽しめる好著です。

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