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2022年6月30日木曜日
捨てない生き方
我が家の別宅にはガラクタが沢山ある、捨てられないものが山ほど、この本に出会い人生上り坂の時は断捨離も必要しかし下り坂にくれば生きた証として記憶に残るものは捨てなくて人生を振り返る糧にしたらいいとの事、共感出来る本でした。
五木寛之 著
捨てない生き方
モノが捨てられないー それもまたいいではないか。
「捨てる時代」に一石を投じる、著者渾身の書下ろし!
最近、いわゆる「断捨離ブーム」が再燃したような気がします。暮らしの簡素化がいろいろなところで盛んに叫ばれているのはコロナの影響かもしれません。
ステイホームで不要不急の外出はしない。人と会わない。身のまわりを飾る必要もなくなってシンプルな生活が日常化すれば、モノに囲まれた今までの暮らしが滑稽にさえ感じられてくるのかもしれません。
「不要不急なモノは捨ててしまえ」という衝動に駆られても不思議ではありません。
ぼくは、ひねくれた人間です。流行に逆らうことにひそかな生き甲斐を感じてきたようなところがあります。
表面的には時流に追従しているふりをして、心のなかではそれを演じている自分を面白がっている、そんなねじれた子供でした。
いまもその性格のねじれは、改まるどころか年とともに強まってきたらしい。
「不要不急」という表現に、おや、と思うのです。
必要を満たすだけで、人は生きていけるのでしょうか。
そもそもこの地球において、私たち人間こそが「不要不急」な存在なのではないか──。
しかし、不要不急な人間にも生きる意味があるとすれば、不要不急なモノたちにも断捨離されない理由があるはずです。(「まえがき」より)
著者自身の「捨てない生活」から、仏教の「捨てる思想/捨てない思想」、「この国が捨ててきたもの」までを語り、モノを捨てることがブームとなっている現代社会に一石を投じます。
人生の後半生は、モノに宿った【記憶】とともに生きる黄金の時代なのです!
●ふえゆくモノたちと、どう暮らしていくか
●シンプルライフにひそむ「空虚さ」
●モノは「記憶」を呼び覚ます装置である
●「ガラクタ」は孤独な私たちの友
●生き生きと老いていく
●人づき合いは浅く、そして長く
●法然と親鸞が捨てようとしたもの
●過去を振り返ってこそ、文明は成熟する etc.
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