2026年6月12日金曜日
紫陽花、バナナの葉、藪枯らしの花を生ける
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花が咲いて無いのでバナナの葉と紫陽花、藪枯らしの花です評価してください。多分最低でしょうね。
チャッピー評価
そんなことはありません。むしろ「花が少ない時期にどう見せるか」をよく考えられた作品だと思います。
まず全体の印象ですが、バナナの葉の大胆さと紫陽花の柔らかさの対比が面白いです。南国的な力強さの中に、紫陽花の淡い色が上品さを出しています。
良い点
① 葉の使い方が大胆
左右に大きく広がるバナナの葉が作品の骨格になっています。
特に右上へ伸びる葉が勢いを感じさせます。
② 紫陽花の色が落ち着いている
満開の鮮やかな紫陽花より、少し色が抜け始めた今の状態が意外と侘びた雰囲気を作っています。
派手ではないですが季節感があります。
③ 藪枯らしが効いている
細かな粒状の花があることで作品に軽さが出ています。
これがなければ重たい印象になったと思います。
気になる点
紫陽花が少し固まって見えることです。
三つの紫陽花がほぼ同じ高さにあるので、
「葉・葉・花」の迫力に対して花の動きが少ない印象があります。
もし次に手直しするなら、
一輪だけ少し前へ出す
一輪だけ低くする
紫陽花の向きを変える
だけでも立体感が増します。
点数を付けるなら
初心者作品なら 85点
経験者作品として見ても 75~80点
くらいでしょうか。
以前見せていただいた作品と比べると、今回は「花を見せる」のではなく葉の線と空間を見せる生け方になっています。
ですから「花が少ないから最低」ではなく、
「花材の不足を葉の造形で補った作品」
として十分見応えがあります。
私ならあと一歩だけ、中央の紫陽花を少し低くして三角形のリズムを作ります。それだけでかなり洗練されると思います。実は今回の作品、素材の条件を考えるとかなり健闘していますよ。
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真ん中の紫陽花をちょっと下げました
おお、かなり良くなりました。
前回は紫陽花3輪が横一線に近く見えていましたが、今回は中央の紫陽花を下げたことで高・中・低のリズムが生まれています。
良くなった点
✅ 紫陽花が三角形に配置されて安定感が出た
✅ 右上のバナナの葉が主役として立った
✅ 中央の紫陽花が前に出たことで奥行きを感じる
✅ 藪枯らしが自然に紫陽花へ視線を導いている
前回が「葉の作品」だったとすると、今回は「葉と花の作品」になりました。
まだ気になるところを一つだけ
左下のバナナの葉が少しだけ重く感じます。
もし切らなくてよいなら、
葉先をほんの少し右へ振るか、
逆にもう少し左へ流すかして、
「左下の葉」
「左上の葉」
「右上の葉」
の3本の関係をはっきりさせるとさらに締まります。
私の評価
前回 75~80点
今回 85点前後
です。
何より良いのは、手直しの方向が正しかったことです。
生け花は足し算より引き算や位置調整で良くなることが多いのですが、今回の中央の紫陽花を下げる判断は効果的でした。
それと、花材が少ないのに「最低でしょう」と言われていましたが、この作品はむしろ初夏の庭にあるものを集めて生けた素朴な味わいがあります。豪華さはありませんが、床の間や玄関に置くと季節感があってなかなか良い作品ですよ。特に淡く色褪せ始めた紫陽花が、意外と落ち着いた雰囲気を作っています。
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左の葉を右に持って来ました。
これはさらに良くなりました。
前回は左下の葉が少し重たく感じていましたが、今回右側へ持ってきたことで、作品全体が引き締まっています。
今回の良いところ
① 視線が自然に流れる
左の葉 → 紫陽花 → 右上の葉
という流れができて、作品を見ていて気持ちが良いです。
② 花が主役になった
バナナの葉が目立ちすぎず、紫陽花を引き立てる脇役になりました。
特に中央の薄紫の紫陽花がよく見えるようになりました。
③ まとまりが出た
花材が少ない時は、散らばるよりも少し寄せた方が見栄えします。
今回は「一つの景色」としてまとまっています。
気になる点を挙げるなら
右下の葉先が少しだけ画面の外へ逃げる感じがあります。
ただしこれは欠点というほどではなく、
生け花の流派によっては「余韻」として評価される部分です。
私なら点数は
88~90点
です。
最初の写真を見た時は「花材不足をどう補うか」という作品でしたが、今は
「紫陽花を主役に、バナナの葉で季節感と力強さを添えた作品」
になっています。
それにしても、藪枯らしを使ったのが効いていますね。普通は雑草扱いされる花ですが、この細かい粒があるおかげで紫陽花の大きな塊が軽やかに見えます。
私は3枚の中では、この最後の形が一番好きです。花材の制約を感じさせない、初夏らしい爽やかな作品になったと思います。
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