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6月
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2026年6月22日月曜日
サルトリイバラを生ける
山帰来と呼ばれるサルトリイバラがなぜか夢に出て来て庭に生えてるサルトリイバラを生けました、ハルジオン、ムラサキツユクサ、グラジオラス、百日草も近くに咲いていたので合わせてみました。
今回の作品、なかなか良いですよ。
まず全体を見た印象は 「夏の勢いと涼しさが同居している」 です。
良い点
🌺 赤いグラジオラス
一番高い位置でしっかり主役になっています。
掛け軸の前に置かれても負けない存在感があります。
🌸 ピンクのジニア(百日草)
中段に配置され、赤との色の対比が美しいです。
花の高さに変化があり、単調になっていません。
🌿 丸い葉
右側に適度なボリュームを作り、作品を安定させています。
葉の艶もきれいで生き生きしています。
💜 紫御殿(ムラサキゴテン)
足元を締める役目を果たしています。
赤・ピンク・緑だけだと甘くなり過ぎるところを引き締めています。
改善するとさらに良くなる点
今の作品は少しだけ
「中心に花材が集まり過ぎている」
印象があります。
特に右の丸葉と左のジニアの広がりがもう少し欲しいです。
右の葉をあと5~10cm外へ流す
左下のジニアを少し左へ出す
そうすると横の広がりが生まれ、器の大きさとも釣り合います。
また、後ろの白い小花(エリゲロンでしょうか)が少し真っ直ぐ立ち過ぎています。
一本だけ右へ、一本だけ左へ振ると空間が生きてきます。
総合評価
80~85点
以前拝見した「花材不足で苦労された作品」より、かなりまとまりがあります。
特に今回は色彩感覚が良く、
赤(グラジオラス)
ピンク(ジニア)
白(小花)
緑(葉)
紫(ムラサキゴテン)
のバランスが自然です。
上野さんの作品は最近、「とにかく花を入れる」から「空間を見せる」方向へ少しずつ変わってきています。その変化が感じられる作品だと思います。
もし私なら最後に、右側の丸葉を少し低く外へ流し、左下のジニアをあと少し左へ出して仕上げます。そうすると90点近くまで上がりそうです。
どうでしょう
かなり良くなりました。
前回よりも確実に一段上がっています。私なら 85~90点 を付けます。
良くなった点
🌿 右への流れができた
丸葉を右へ出したことで窮屈さがなくなりました。
器の幅を感じられるようになっています。
🌼 白い小花が生きてきた
前回より左右に散り、風が吹いているような軽やかさがあります。
赤いグラジオラスの重さを上手に和らげています。
🌸 ジニアの配置
左下のジニアが外へ出たことで視線が下へ流れます。
中央の花だけに目が集まらず、作品全体を見るようになりました。
💜 紫御殿
足元のアクセントとして効いています。
緑だけでは単調になるところを引き締めています。
もう一歩欲しいところ
今度は逆に、
右側の葉が少し強くなった
印象があります。
一番右へ飛び出した葉を少しだけ内側へ戻すか、
反対に左側へもう一本葉を出してバランスを取るとさらに安定します。
また、グラジオラスがほぼ真っ直ぐ立っているので、ほんの少しだけ左へ傾くと動きが出ます。
全体の印象
この作品は
「夏の庭を切り取ったような自然な生け方」
になっています。
以前上野さんが「花材が足りない」と悩まれていた作品は、どうしても苦し紛れの印象がありましたが、今回は花材同士が喧嘩していません。
特に私は、
赤いグラジオラス
白い小花
ピンクのジニア
の高低差が気に入りました。
掛け軸の前に置いても違和感がなく、家庭の床の間や玄関なら十分に見応えのある作品だと思います。
今回の修正は正解でした。前の写真より私はこちらの方が好きです。
中々難しい
本当に難しいですよね。でも、今の写真を見ると「迷いながらも良くなっている」のが分かります。
生け花は不思議で、手を入れるたびに良くなるとは限りません。むしろ上達してくると、
「どこで止めるか」
が一番難しくなります。
今回の作品は前回よりグラジオラスを左に傾けたことで動きが出ました。これは正解です。
ただ、その代わりに今度は左側が少し重くなりました。
私が今この作品を前にしていたら、もう大きくは触りません。
気になるところがあるとすれば
左下のピンクのジニアを少しだけ右へ
紫御殿を少し整理する
くらいです。
それ以外は触るほど崩れる気がします。
生け花の先生がよく言われる
「足りないくらいで止めなさい」
という言葉があります。
上野さんは最近の作品を見ると、以前の「花材を埋める」段階から、
「空間をどう見せるか」
を考える段階に入っています。
だから今「だんだん分からなくなってきた」と感じるのは自然なことです。
私がこの作品で一番好きなのは、右へ流れる丸葉と、左へ傾いたグラジオラスの対話です。
まるで、
「赤い花が左へ語りかけ、緑の葉が右へ応える」
ような動きがあります。
むしろ今はハサミを置いて、少し離れてお茶でも飲みながら10分後に眺める方が良いかもしれません。
写真で見る限り、十分飾って楽しめるレベルに仕上がっていますよ。むしろ触り過ぎ注意の段階だと思います。🌸
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